『ペガサス』は昨年末行われた遊戯王デュエルリンクス初のイベント『トゥーン・ワールドへの招待』にて初登場し、原作・アニメで見せたその絶大な力を遺憾なく発揮しました。
原作ファンはこぞって『最高デース!』とその力を賞賛しましたが、とはいえ『ペガサス』の強さは明らかに過剰で、特に『ペガサスレベル40』は途方もなく強く、倒せないプレイヤーたちは『ペガサスレベル30』に恨みをぶつけて鬱憤を晴らしながら、『ペガサス弱体化待望論』を主張したりしていました。
結局、或いは当然、そんな下方修正が行われることはなくイベントは無事に終了しました。
残念がるものたちに混ざる、胸を撫で下ろす男たち。
彼らの顔は弛緩しながらも実に健やかでしたが、しかし、彼らの安堵はあくまでも一時的なものに過ぎないことが遊戯王デュエルリンクス運営によってアナウンスされてしまいました。
『ペガサスはそのうち帰ってくる。しかも、より強くなって』
慌てたプレイヤーたちはそれまで使用してきたノウハウ・対『ペガサス』の秘策などを纏め出し、現状、ネット上には無数の『対ペガサス戦法』が存在しています。
ここでは次回のイベントで初めて『ペガサス』と戦うようなプレイヤーのため、偉大なる先人たちが多大な犠牲を払い、また苦労しながら作り上げた『ペガサスレベル30周回法』を紹介していきます。
気になるところからcheck!
【ペガサスレベル30周回法】レベル30を周回して楽々イベント攻略

出典:https://yugioh.gamerch.com/ペガサス・J・クロフォード
『トゥーン・ワールドへの招待』は大雑把に言えば『ペガサスを倒すことで得られるポイントを集めるイベント』で、文字にすると特に顕著になりますが、まあそう難しいイベントではなく、ひたすら『ペガサス』に戦いを挑む条件を整えて彼とデュエルをする、そういうイベントでした。
言い換えれば『ペガサスの強さ』が=『イベントの難しさ』になるため、上記のように『ペガサスが強すぎることがイベント攻略の上で大問題となった』わけです。
とはいえそれは馬鹿正直に『最高レベル』である『ペガサスレベル40』に挑んだときの話で、『レベル30ならだいたい誰でも勝てる』というところまでは冒頭分で説明した通りですが、ここではまず、その具体的な強さを確認してみましょう。
ペガサスレベル30のデッキ内容
レベル | モンスターカード名 | 枚数 |
---|---|---|
1 | ものまね幻想師 | 1 |
4 | トゥーン・マーメイド | 3 |
4 | トゥーン・仮面魔道士 | 3 |
4 | トゥーン・アリゲーター | 3 |
5 | ビッグホーン・マンモス | 1 |
7 | トゥーン・ドラゴン・エッガー | 1 |
種類 | 魔法カード名 | 枚数 |
フィールド | 破邪の魔法壁 | 2 |
永続 | トゥーン・ワールド | 1 |
種類 | 罠カード名 | 枚数 |
通常 | マジックアーム・シールド | 2 |
通常 | 道連れ | 1 |
通常 | フリッグのリンゴ | 1 |
通常 | クローン複製 | 1 |
デッキ内のカード枚数 | 20 | |
レベル | エクストラカード名 | 枚数 |
出典:https://gamy.jp/duel_links/yu-gi-oh-pegasus-Lv30-deck
こうして見てみると『通常召喚とは別に特殊召喚されてくる直接攻撃可能な下級モンスターで打点が2300』であるとか、『フィールド上にトゥーンが居てトゥーン・ワールドがあれば相手の墓地にあるモンスターか魔法・罠を好きに使える魔法』ないし『トゥーン・ワールドを叩き割ろうとすると発動して、トゥーン・ワールドを守るうえこちらのモンスターを破壊輪してくるカウンター罠』なんていうカードがデッキに大量搭載されていない分、やはり『レベル40よりよっぽど弱い』のですが、とはいえそれでも注意すべきカードは幾らか見当たります。
【あんまり強くない】ペガサスレベル30の注意カードと対策

出典:http://yugioh-duellinks-news.com/archives/9084.html
まず『トゥーン・マーメイド』はどのレベルの『ペガサス』でも用いてくる割に優秀なカードです。
攻撃力1400、直行可能という特に理不尽でもないステータスのありふれた『トゥーン』で、単なる戦闘では2体以上が同時に並んでこちらを直接攻撃してこない限りさほど怖くありませんし、そもそも『召喚・特殊召喚したターンは攻撃できない』ため、その2体が並んで同時攻撃、なんて芸当がそうそう発生しないことがありがたい限りです。
しかしフィールド上に『トゥーン・ワールド』さえあれば『自身を特殊召喚できる』ため、特殊召喚→アドバンス召喚の素材にされることがしばしば起きる厄介なモンスターです。
このデッキで『トゥーン・マーメイド』を活かすならば、当然『トゥーン・ドラゴン・エッカー』か『ビッグ・ホーン・マンモス』のアドバンス召喚につなげることが考えられませんが、前者は『攻撃力2200最上級で、直接攻撃出来るが、そこはやはりトゥーンなのか召喚・特殊召喚されたターンには攻撃出来ない』ですし、後者は後者で『このカードが場にいる限り、召喚・特殊召喚したモンスターはそのターンには攻撃できなくなる』そんな効果を持つ生きる『怨霊の湿地帯』、下級モンスターを召喚してからの『フォース』で相手を突破しようとしていた、なんていう場面以外ではそれほど厄介な効果でもないでしょう。
それは『下級モンスターをたくさん並べて、相手の場を制圧する』ことをコンセプトとしたデッキなら1ターン遅延されるのは面倒ですが、とはいえその手のデッキでも『戦闘以外で相手を除去する方法』は最低限あるでしょうし、そもそも『戦闘をサポートする魔法・罠』が積まれているでしょうから、攻撃力2000の『ビッグ・ホーン・マンモス』では抑止力として力不足なはずです。
また、『ビッグ・ホーン・マンモス』はともかく、『トゥーン』モンスターは場にいるときに『トゥーン・ワールド』が破壊されると『自壊』しますから、戦闘で勝てずともなんとかして『トゥーン・ワールド』さえ破壊できれば劣勢を覆すことが可能です。
『ペガサス』はそのスキル『イッツ・ア・トゥーンワールド』にて初ターンから『トゥーン・ワールド』を発動して来ますが、しかし後先考えず手札に召喚・特殊召喚可能なモンスターがいれば召喚しまくる悪癖がありますから、それを逆手にとって『デッキ内に永続魔法を除去できるカードを多めに投入しておけば』彼の手札やモンスターを無駄に浪費させたうえで『トゥーン・ワールド』まで除去できることになります。
また、その構築ならば『アドバンス召喚用のモンスターを相手の場に残さないこと』がある程度の確率で可能になりますから、『ビッグ・ホーン・マンモス』の対処に困るというプレイヤーでも、先行で召喚されない限りあの鬱陶しいゾウさんと出会す機会は少なくなるはずです。
注意すべきはむしろ罠カードでしょう。
特に『マジック・アーム・シールド』は『こちらに2体以上のモンスターがいて、1体が攻撃宣言したとき、こちらのもう1体のモンスターを奪って攻撃対象をそれと変える』効果を持ちますから、除去を戦闘に頼っているデッキならば或いは思わぬ痛手を食うかもしれません。
その手のデッキなら『フロッグのリンゴ』も要注意カードでしょう。
同じような『クローン複製』が『モンスターが召喚されたときに、そのモンスターと同じステータスのモンスターを召喚する』効果で、相打ちにするとか、特殊召喚を活用するとかで封殺でき、そもそもこちらに2体以上モンスターがいるときは余り機能しないカードであるのに対し、『リンゴ』は『直接攻撃されたとき、受けたダメージを回復して、受けたダメージと同じ攻撃力のトークンが場に出る』のです。
『直接攻撃するときは攻撃力の低いモンスターから攻撃する』プレイングで変な被害を受けることは防げますが、もしもそのプレイングをせず大型モンスターから相手を攻撃してしまって強いトークンが出てしまうと『対処出来ずに負ける』か、『上級モンスターの生贄にされる』でしょう。
本来『冥府の使者ゴーズ』という『リンゴ』の上位互換モンスターを警戒して生み出された『攻撃力の低いモンスターから攻撃する』プレイングは、どうでしょう、『ゴーズ』がいつかデュエルリンクスに実装される日は来るのでしょうか? 不明ですが、万が一、来たときの対策にもなりますし、また『ゴーズ』よりかはずっと実装確率が高そうな『リンゴ』が実装されれば、その対処法として必須のスキルになることでしょう。
出来れば対『ペガサス』を良い機会として覚えておきましょう。
或いは、『マジック・アーム・シールド』もあわせて『気になる!』のであれば、いっそデッキに『トラップ・ジャマー』を組み込むことで2枚とも無力化することが可能です。
と、ここまではだいたいのカードに対策がありましたが、問題は『道連れ』。
デッキに1枚しかありませんが、『モンスターが破壊されると相手のモンスター1体を破壊できる』まさしく『道連れ』なこの罠は、発動タイミングが何時に成るかわかりませんから、バトルフェイズにしか発動できない『トラップ・ジャマー』で無効化出来る保証がありません。
食らったらそれなりのダメージを受けますが、『上級モンスターを召喚するとき、場が上級モンスターだけにならないよう気をつける』であるとか、『常に下級を2枚以上展開する』ことでなんとか致命傷は免れるでしょう。
ここまで見てきた通り、基本的に『ペガサスレベル30』は彼の『使用してくるカード』を良く知っていれば『知恵とプレイング』で大ダメージを防げることが多く、そうしてまた、『使用してくるカード』もやはりここまで見てきたようにベラボウに強いということがありませんから、油断さえしなければ『本当に誰だって勝てる』のです。
【レベル30周回がオススメされる理由】弱い相手に勝って本当に効率が良いのか?
さて、『誰だって勝てる』相手だから戦え! というわけですが、しかし『誰だって勝てる相手』に勝ったところで『イベント進行』は効率的に進むのでしょうか? 強くてかなわないような40と戦って勝てないと多くのポイントはもらえないんじゃ?
そんなことは一切ありません。
このイベントでもらえるポイントの数はデュエルスコア×レベル毎に設定されている倍率で計算され、その気になる倍率はレベル30で7倍、40で18倍となっています。
『やっぱり倍以上違うんだ!』そう感じるかもしれませんが、ここで大事な補足を2つしていきましょう。
1つは、『ペガサスと戦う準備を云々』と上の項で書いた通り、『ペガサス』と戦う為にはある条件が必要なことです。
実は『ペガサス』と戦うためには『スターチップ』と呼ばれる専用アイテムを一定数消費せねばならないのですが、その消費数、レベル30が20個に対し、レベル40は40個です。
更にもう1つの補足は、或いは大抵の読者は気が付いているかもしれませんが、『誰でも勝てる』デッキが相手なのですから、それこそ周回用に高スコアを取ることを前提としたデッキ、たとえば『ケルベロスビート』でも充分太刀打ち出来るのが『ペガサス』レベル30である、ということです。
『勝てるかどうかもわからないレベル40に比べ、同じアイテム消費で2回ほぼ確実に勝てる相手を、しかも高スコアで周回出来る』のですから、レベル30の方が効率よくイベントが進められることは疑いようもありません。
まとめ
ここまで『ペガサスレベル30』のレベル40の強さは何だったのか、としか言いようがないその弱さを活用したイベント攻略法を紹介して来ましたが、最後に注意点を2つ提示しておかねばなりません。
第1に、文中でも書いたように『それでも油断すれば負ける』ということです。
『弱いんだろ? じゃあ楽勝だな!』ではいけません。
『対策が練りやすく、その対策をすれば弱いだけ』で、『無対策ではそれなりに強敵』です。
そうしてもうひとつ、これが大事なことで『次のイベント時、ペガサスのマイナーチェンジに伴い、イベントそのものがマイナーチェンジされている可能性があり、ここで紹介した対策が有効ではないかもしれないこと』です。
現実的には『ペガサス』の次のデッキは『サクリファイス』かより強い『トゥーン』で、ここで紹介した攻略法はほとんどそのまま有効であるとは思われますが、しかしそこは『デュエルモンスターズの生みの親』である『ペガサス』うまいこと対策を対策してくるかもしれません。
次のイベントが始まったとき、『あれ、情報と違うぞ?』そう思ったら『まあいいや』で済まさず、しっかり新しい情報を手に入れ、古い対策からしっかり新たな対策に乗り換えましょう。
偉大なる先人たちの苦労は水の泡となってしまいますが、それはそれ、また新たな偉大なる先人たちが、きっと効率的な対策を講じてくれるはずです。
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